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その10: グループ(Oracle Content Management のファイル共有機能を利用しよう)

タグ: OCE OCM

目次に戻る: Oracle Content Management のファイル共有機能を使ってみよう【初級編】

複数のユーザーをグループとしてまとめることで、フォルダへのメンバー追加などがとても簡単にできるようになります。

例えば、複数のプロジェクト共有フォルダ へのアクセス権限設定で利用されている グループX があります。このグループXに新規ユーザー(Aさん)を追加するだけで、複数のプロジェクト共有フォルダへのアクセス権限設定を 「まとめて」「抜け漏れなく」「必要最小限の操作」 で付与されます。

同様に、プロジェクトメンバーであるBさんが人事異動によりこのプロジェクトから外れる場合も、グループXからBさんを外す(グループXから削除する)だけで、複数のプロジェクト共有フォルダへのアクセス権限を 「まとめて」「抜け漏れなく」「必要最小限の操作」 で削除できます。

このようにグループを活用することで、各種リソースに対するアクセス権限割り当てなどを効率化できます。

OCMで利用できるグループは2種類あります

  • IDCS グループ

    • Oracle Identity Cloud Service(IDCS)で作成・管理するグループ
    • IDCS の管理コンソールを利用して管理します。詳細は、IDCS のマニュアルを参照
    • 想定されるユースケース
      • お客様環境内の Active Directory で管理する組織情報を利用したアクセス権限設定を行う場合
      • OCM インスタンスを利用するユーザーに対して、デフォルトでアクセス権限を与えたい場合(就業規則など全従業員がアクセスする全社共有フォルダ)
  • グループ

    • OCM インスタンス内部で作成・管理されるグループ
    • OCM のグループメニューより作成・管理(後述)
    • 想定されるユースケース: プロジェクトや作業グループ、チームなど、特定の目的のために構成されたグループ単位で権限設定を行う場合

このチュートリアルでは、OCMインスタンス内部で管理するグループ(=グループ) について説明します。

グループには3つの考え方があり、目的や用途で使い分けることができます

パブリック・グループ プライベート・グループ クローズド・グループ
グループの表示・閲覧 パブリックグループの検索より誰でも確認可 パブリックグループの検索より誰でも確認可 グループのメンバーのみ確認可
グループに参加していないメンバーは表示/閲覧不可
メンバー追加 自分自身でグループに参加可 マネージャ権限を持つメンバーのみ可 マネージャ権限を持つメンバーのみ可

【お知らせ】
この文書は、2021年11月時点での最新バージョン(21.11.1)を元に作成されてます。
チュートリアル内の画面ショットについては、現在のコンソール画面と異なっている場合があります。
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前提条件


1. グループを作成する

1.1 パブリックグループを作成する

  1. 右上のユーザーアイコンをクリックし、「グループ」 をクリックします。

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  2. 「グループの作成」 をクリックします。

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    1. グループ名を入力します。ここでは テストグループ を入力します

    2. 「誰がグループを検索して使用できますか?」 を選択します。ここでは 「すべてのユーザー」 を選択します

    3. 「ユーザーが自分自身をグループに追加することを許可しますか?」スイッチON に設定します

    4. 「完了」 をクリックします。

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      [TIPS]
      この条件で作成すると、すべてのユーザーが検索して使用でき、かつ、ユーザーが自分自身をグループ に登録できるパブリックグループが作成されます

  3. テストグループが作成されます。

1.2 プライベートグループを作成する

  • プライベートグループを作成する場合は、「ユーザーが自分自身をグループに追加することを許可しますか?」スイッチOFF で作成します

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1.3 クローズドグループを作成する

  • クローズドグループを作成する場合は、「誰がグループを検索して使用できますか?」「メンバー」 を選択し、作成します

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2. パブリック・グループに参加する

2.1 パブリック・グループに参加する

  1. グループ→パブリック・グループの検索 を選択します

  2. 参加したいパブリック・グループのメニューをクリック→ 「グループに参加」 を選択します

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2.2 パブリック・グループへの参加を取り消す

  1. 自分が所属しているパブリック・グループを表示し、「グループへの参加を取消」 を選択します

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  2. 確認のダイアログが表示されます。「OK」 をクリックします

3. グループにメンバーを追加/削除する

グループへのメンバー追加・削除は、グループの所有者(グループを作成したユーザー) もしくは、グループにマネージャとして参加しているユーザー が実行できます。

グループに メンバー として参加するユーザーは、メンバーの追加・削除はできません

なお、追加メンバーを選択する際に、既存のグループIDCSグループ を指定することもできます(グループの入れ子設定ができます)

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  1. グループのメニューをクリック→ 「メンバーの追加」 を選択します

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    1. 追加メンバーを検索し、選択します

    2. 「これらのユーザーは何を実行できますか?」で、メンバー もしくは マネージャ を選択します(ここではメンバーを選択)

    3. 「追加」 をクリックします

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  2. グループにメンバーが追加されます

  3. メンバーを 削除 する場合は、削除するメンバー(ここでは「OCEローカルグループ2」)のメニューをクリック→「削除」 を選択します

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  4. 確認のダイアログが表示されます。「はい」 をクリックします

  5. グループからメンバーが削除されます


以上でこのチュートリアルは終了です。

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