はじめに

Oracle Cloud Infrastructure Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure (ExaDB-D) では、Oracle Cloud Infrastructureの上で稼働するOracle DatabaseのPDBをOCIコンソールから停止したり、起動したり、既存PDBからクローンするなどの操作が簡単に行うことが可能です。この章では実際にどのように操作するのか確認していきます。

目次 :

前提条件 :

所要時間 : 約1時間


1. PDBの起動・停止

  1. OCIコンソール・メニューから Oracle DatabaseOracle Public Cloud上のExadata に移動します。

  2. 利用したいコンパートメントをリスト範囲コンパートメントから選択します。

  3. 利用したいリージョンを右上のリージョンの折りたたみメニューをクリックして、リージョンの一覧から選択します。

  4. 操作したいPDBを持つExadata VMクラスタの表示名をクリックします。

  5. データベースの一覧から対象のデータベースの名前をクリックします。

  6. リソースの一覧からプラガブル・データベースをクリックします。

  7. 操作したいPDBの右側にある・・・メニューをクリックして、停止をクリックします。

  8. 確認画面が表示されたら、PDBの停止をクリックします。

    操作したPDBの状態更新中に変化します。

  9. 停止が完了すると状態使用可能に戻ります。

  10. 対象のPDBのプラガブル・データベースの詳細でオープン・モードを確認できます。

    対象のPDBの状態がマウント済になっていることを確認します。

    同様の手順でPDBを起動することができます。起動すると読み取り/書込みモードで起動されます。


2. PDBの新規作成

  1. OCIコンソール・メニューから Oracle DatabaseOracle Public Cloud上のExadata に移動します。

  2. 操作したいPDBを持つExadata VMクラスタの表示名をクリックします。

  3. データベースの一覧から対象のデータベースの名前をクリックします。

  4. リソースの一覧からプラガブル・データベースをクリックします。

  5. プラガブル・データベースの作成をクリックします。

  6. プラガブル・データベースの作成ダイアログに以下の情報を入力します。
    • PDB名の入力 - 任意の名前を入力します。
    • データベースのTDEウォレット・パスワード - データベースを作成した際に設定したsysスキーマのパスワード。101 : ExaDB-Dを使おう3. データベースの作成で設定したパスワードです。

    設定後、プラガブル・データベースの作成をクリックします。

  7. 作成が完了すると作成したPDBの状態使用可能と表示されます。

  8. 対象のPDBのプラガブル・データベースの詳細でオープン・モードを確認できます。

    対象のPDBの状態が読み取り/書込みになっていることを確認します。


3. PDBクローンの作成

  1. 101 : ExaDB-Dを使おう6. PDB上のスキーマへのアクセスでPDB上に作成したスキーマに接続します。スキーマを作成していない場合は101 : ExaDB-Dを使おう5. データベース(PDB)へのアクセスを参照ください。

  2. スキーマ上にサンプル・データを追加します。

    実行コマンド

     CREATE TABLE EMPLOYEE (
     EmployeeID int,
     LastName varchar(255),
     FirstName varchar(255),
     Address varchar(255),
     City varchar(255)
     );
    
     INSERT INTO EMPLOYEE (EmployeeID, LastName, FirstName, Address, City) Values ('1', 'James', 'Steve', '123way', 'Los Angeles');
    
     exit;
    

    上記の手順でサンプル・データを追加したPDBをクローン元とします。

  3. OCIコンソール・メニューから Oracle DatabaseOracle Public Cloud上のExadata に移動します。

  4. 操作したいPDBを持つExadata VMクラスタの表示名をクリックします。

  5. データベースの一覧から対象のデータベースの名前をクリックします。

  6. リソースの一覧からプラガブル・データベースをクリックします。

  7. クローン元となるPDBの右側にある・・・メニューをクリックして、クローンをクリックします。

  8. PDBのクローニングダイアログに以下の情報を入力します。
    • [コンパートメント名]のExadata VMクラスタ - クローン先のVMクラスタを選択します。
    • 宛先データベース - PDBクローンの作成先を指定します。
    • ソース・データベースの管理パスワード - 本ガイドのようにローカルのCDBに作成する場合は入力不要です。リモートのCDBに作成する場合入力が必須となります。データベースを作成した際に設定したsysスキーマのパスワードです。101 : ExaDB-Dを使おう3. データベースの作成で設定したパスワードです。
    • 新規PDBの構成
      • PDB名 - 任意の名前を入力します。
      • データベースのTDEウォレット・パスワード - データベースを作成した際に設定したsysスキーマのパスワードです。101 : ExaDB-Dを使おう3. データベースの作成で設定したパスワードです。

    設定後、PDBのクローニングをクリックします。

  9. 作成が完了すると作成したPDBの状態使用可能と表示されます。

  10. 対象のPDBのプラガブル・データベースの詳細でオープン・モードを確認できます。

    対象のPDBの状態が読み取り/書込みになっていることを確認します。

  11. クローン元(PDB1)で作成されていたスキーマ(TESTUSER)とサンプルデータ(EMPLOYEE表)がクローン(PDB3)に存在することをデータベースにSQL*Plusから接続して確認します。接続方法は101 : ExaDB-Dを使おう5. データベース(PDB)へのアクセスを参照ください。

    データベースに接続して以下のように確認します。

    実行コマンド

     show con_name
     show pdbs
     alter session set container = pdb3;
     select * from testuser.employee;
    

    実行例

     SQL> show con_name
    
     CON_NAME
     ------------------------------
     CDB$ROOT
     SQL> show pdbs
    
         CON_ID CON_NAME                       OPEN MODE  RESTRICTED
     ---------- ------------------------------ ---------- ----------
              2 PDB$SEED                       READ ONLY  NO
              3 PDB1                           READ WRITE NO
              4 PDB2                           READ WRITE NO
              5 PDB3                           READ WRITE NO
     SQL> alter session set container = pdb3;
    
     Session altered.
    
     SQL> select * from testuser.employee;
    
     EMPLOYEEID LASTNAME   FIRSTNAME  ADDRESS    CITY
     ---------- ---------- ---------- ---------- -----------
              1 James      Steve      123way     Los Angeles
    

    クローン元(PDB1)で作成されていたスキーマ(TESTUSER)とサンプルデータ(EMPLOYEE表)がクローン(PDB3)に存在することが確認できました。

    以上で この章の作業は完了です。


参考資料


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