はじめに
Autonomous Databaseでは、Autonomous Data Guardと呼ばれる機能を使用して、スタンバイ・データベースを有効にする事ができます。これによって、Autonomous Databaseインスタンスにデータ保護およびディザスタ・リカバリを実現可能です。Autonomous Data Guardが有効になっている場合、フェイルオーバーやスイッチオーバーが可能なスタンバイ・データベースを提供します。
目次
所要時間: 約30分
Autonomous Data Guardの有効化
-
Autonomous Databaseの詳細画面のAutonomous Data Guardのステータスが無効になっているのを確認後、有効化をクリックします。
-
Autonomous Data Guardの有効化をクリックします。
-
画面左上のATPマークが黄色に変化しました。Autonomous Data Guardにピアの状態が出現し、プロビジョニング中であることが確認できます。完了するまで待ってみましょう。
-
プロビジョニングが完了しました。ADB詳細画面のADB名の横にプライマリというステータスが確認できます。Autonomous Data Guardのところに記載されているピアの状態が、使用可能になりました。
-
ここで、ターミナルからADBにSQL Plusでログインしましょう。現在のプライマリDBの情報を下記のSQL文で確認します。
sqlplus admin/<ADMINユーザのパスワード>@<ADBの接続サービス>
SELECT DBID, NAME, DB_UNIQUE_NAME FROM V$DATABASE;
スイッチオーバーの前後でDBID、NAME、DB_UNIQUE_NAMEが変化することを確認したいと思うので、SQLの出力結果をメモ帳などにメモしておいてください。
Autonomous Data Guardのスイッチオーバー
-
ADB詳細画面に戻り、スイッチオーバーをしていきます。Autonomous Data Guardからスイッチオーバーをクリックして下さい。
-
画面左上のATPマークが黄色に変化しました。Autonomous Data Guardのところに記載されているピアの状態が、ロール変更進行中であることが確認できます。完了するまで待ってみましょう。
-
スイッチオーバーが完了しました。Autonomous Data Guardのところに記載されているピアの状態が、使用不可になり、スタンバイを準備している状態であることが確認できます。
-
ここで、ターミナルからADBにSQL Plusでログインしましょう。スイッチオーバー後のプライマリDBの情報を下記のSQL文でクエリしていきます。
sqlplus admin/<ADMINユーザのパスワード>@<ADBの接続サービス>
SELECT DBID, NAME, DB_UNIQUE_NAME FROM V$DATABASE;
問合せたDBID、NAME、DB_UNIQUE_NAMEは、スイッチオーバー前に接続していたDBとは異なる情報です。適切にスイッチオーバーされたのが確認できます。
Tips
- スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースと同じリージョン内に下記の様にプロビジョニングされます。
- 複数の可用性ドメインがあるリージョンでは、スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースとは異なる可用性ドメイン(AD)に自動的にプロビジョニングされますす。
- 単一の可用性ドメインのリージョンでは、スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースとは異なる物理マシンに自動的にプロビジョニングされます。
- (2021/8) Cross-Regionにも対応しました
以上で、この章の作業は終了です。