はじめに

Autonomous Databaseでは、Autonomous Data Guardと呼ばれる機能を使用して、スタンバイ・データベースを有効にする事ができます。これによって、Autonomous Databaseインスタンスにデータ保護およびディザスタ・リカバリを実現可能です。Autonomous Data Guardが有効になっている場合、フェイルオーバーやスイッチオーバーが可能なスタンバイ・データベースを提供します。


目次


所要時間: 約30分


Autonomous Data Guardの有効化

  1. Autonomous Databaseの詳細画面のAutonomous Data Guardのステータスが無効になっているのを確認後、有効化をクリックします。

    画面ショット1-1

  2. Autonomous Data Guardの有効化をクリックします。

    画面ショット1-1

  3. 画面左上のATPマークが黄色に変化しました。Autonomous Data Guardピアの状態が出現し、プロビジョニング中であることが確認できます。完了するまで待ってみましょう。

    画面ショット1-1

  4. プロビジョニングが完了しました。ADB詳細画面のADB名の横にプライマリというステータスが確認できます。Autonomous Data Guardのところに記載されているピアの状態が、使用可能になりました。

    画面ショット1-1

  5. ここで、ターミナルからADBにSQL Plusでログインしましょう。現在のプライマリDBの情報を下記のSQL文で確認します。

    sqlplus admin/<ADMINユーザのパスワード>@<ADBの接続サービス>
    
    SELECT 
    DBID, NAME, DB_UNIQUE_NAME
    FROM 
    V$DATABASE;
    

    画面ショット1-1

    スイッチオーバーの前後でDBID、NAME、DB_UNIQUE_NAMEが変化することを確認したいと思うので、SQLの出力結果をメモ帳などにメモしておいてください。

Autonomous Data Guardのスイッチオーバー

  1. ADB詳細画面に戻り、スイッチオーバーをしていきます。Autonomous Data Guardからスイッチオーバーをクリックして下さい。

    画面ショット1-1

  2. 画面左上のATPマークが黄色に変化しました。Autonomous Data Guardのところに記載されているピアの状態が、ロール変更進行中であることが確認できます。完了するまで待ってみましょう。

    画面ショット1-1

  3. スイッチオーバーが完了しました。Autonomous Data Guardのところに記載されているピアの状態が、使用不可になり、スタンバイを準備している状態であることが確認できます。

    画面ショット1-1

  4. ここで、ターミナルからADBにSQL Plusでログインしましょう。スイッチオーバー後のプライマリDBの情報を下記のSQL文でクエリしていきます。

    sqlplus admin/<ADMINユーザのパスワード>@<ADBの接続サービス>
    
    SELECT 
    DBID, NAME, DB_UNIQUE_NAME
    FROM 
    V$DATABASE;
    

    画面ショット1-1

    問合せたDBID、NAME、DB_UNIQUE_NAMEは、スイッチオーバー前に接続していたDBとは異なる情報です。適切にスイッチオーバーされたのが確認できます。


    Tips

    • スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースと同じリージョン内に下記の様にプロビジョニングされます。
    • 複数の可用性ドメインがあるリージョンでは、スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースとは異なる可用性ドメイン(AD)に自動的にプロビジョニングされますす。
    • 単一の可用性ドメインのリージョンでは、スタンバイ・データベースはプライマリ・データベースとは異なる物理マシンに自動的にプロビジョニングされます。
    • (2021/8) Cross-Regionにも対応しました


以上で、この章の作業は終了です。


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更新日時: